性別:男
2005年、公認会計士第二次試験に合格後、大手監査法人にて金融商品取引法監査、会社法監査に従事。
上場企業の監査の他、リファーラル業務、IPO(株式公開)支援、学校法人監査、デューデリジェンス、金融機関監査等を経験。
2013年、経営革新等支援機関認定、税理士登録。
2015年には自身で会計事務所を立ち上げ独立し、スタートアップ企業の支援から連結納税・国際税務まで財務・会計・税務を主軸とした幅広いアドバイザリーサービスを提供。
三井住友銀行カードローンとプロミスの違いは?
三井住友銀行カードローンといえば皆さんも良くご存知の、三井住友銀行が出している金融商品で、その信頼度から利用者の多いカードローンです。
また大手消費者金融のSMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)もSMBCグループであり、こちらもまたカードローンを展開しています。
今回は、三井住友銀行が提供するカードローンと、SMBCグループのSMBCコンシューマーファイナンスが提供するプロミスでは、どのような違いがあるのかをご紹介していきます。
三井住友銀行カードローンとプロミスの制度的な違い
◆適用されている法律が違う!
銀行系カードローンも消費者金融もどちらもお金を貸すサービスを展開しておりますが、利用者にお金を貸すにあたって、国が定めた法律のもとでルールの範囲内で融資を行っています。
三井住友銀行カードローンの場合は銀行系カードローンですので、銀行法と呼ばれる法律のもとで融資を行っており、消費者金融系の場合には貸金業法という法律のもとで融資を行っています。
細かい部分で様々な規定の差があると思いますが、利用する側に関してはどのような違いが生まれてくるのかを見ていきたいと思います。
◆総量規制の有無
大きなものとしてあげられるのが総量規制です。
総量規制とは簡単に説明すると、年収の3分の1以上の融資を禁止する法律です。
三井住友銀行カードローンなどの銀行系カードローンの場合には、銀行法が適用されているため総量規制というものは存在しません。
その一方で消費者金融に適用されている貸金業法には、総量規制というルールが設けられています。
つまり三井住友銀行カードローンの場合には、自分の年収に関係なく、設けられた限度額内でいくらでも借り入れを行うことができ、プロミスでは自分の年収3分の1以上の限度額を設けられることはあり得ないということになります。
何か目的があって高い限度額での借り入れを考えている方は、プロミスではなく三井住友銀行カードローンのほうが良いでしょう。
金利はどのように違っているか
銀行系と消費者金融系では金利面において違いがあります。
基本的には銀行系のほうが金利は安く、消費者金融系のほうが金利は高いとされているのが一般的です。
◆金利面を実際に比較
実際に三井住友銀行カードローンとプロミスとではどれくらいの金利の差があるのかを見ていきましょう。
三井住友銀行カードローンの金利は年率4%~14.5%となっており、一般的な銀行系カードローンと同じくらいと言えるでしょう。金利の設定は契約時の限度額によって変わり、限度額が高ければ高いほど金利は低く設定される形となります。
高い限度額での利用を考えている方も利用のしやすいカードローンですね。
一方のプロミスの金利は年率4.5%~17.8%となっており、消費者金融系のなかでは若干低い金利設定になっています。
しかし三井住友銀行カードローンと比較すると、最低金利と最高金利のどちらも明らかにプロミスのほうが金利は高いことがわかります。
金利に関して言えば三井住友銀行カードローンのほうがお得に利用することができますので、利息面に対してお得に利用したいと考えている方は、銀行系カードローンである三井住友銀行カードローンのほうが良いと言えるでしょう。
◆無利息サービスについて
金利面においては三井住友銀行のほうがお得に利用できることは間違いありませんが、1つプロミスの利点をあげるとすれば無利息サービスというものがあります。
無利息サービスは一定期間無利息で借り入れが行えるサービスであり、その期間中に返済を行ってしまえば利息なしでの借り入れも行なうことができます。
プロミスの場合は初回の借り入れから30日間の無利息期間を利用することができ、実質一ヶ月分の利息をカットすることができます。
このサービスは銀行系カードローンには無いサービスとなっており、もちろん三井住友銀行カードローンにもありません。
短期的で少額な借り入れに関しては無利息があるプロミスのほうが有効的な借り入れを行えると言えます。
審査はどちらもプロミスが行っている?
それはどちらも申込時に審査を受けますが、審査を請け負っているのがSMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)であるということです。
◆保証会社になっている
銀行系カードローンには基本的に保証会社というものがついており、利用者が延滞や支払い拒否などのトラブルを起こした際に、損害金の保証をしてくれる会社がついています。
三井住友銀行カードローンの場合には保証会社がSMBCコンシューマーファイナンスとなっているため、三井住友銀行カードローンを利用する上でトラブルが起きそうかどうかを判断する審査も、SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)が行っているというわけなのです。
◆審査の基準は同じではない
三井住友銀行カードローンもプロミスも審査を行う場所は同じと言いましたが、そうは言ってもどちらも同じ審査基準で行なわれるわけではありません。
銀行系と消費者金融では利用する上で必要な項目は異なり、それぞれの審査基準にそって利用者に融資を行っても問題ないかの判断を下すことになります。
どちらか一方で通れば、どちらか一方で通るというわけではありませんので注意しておきましょう。
利用方法によってどちらを利用するか決めるべき
しかし短期的で少額の借り入れであれば利息に関しても大きな差は生まれませんし、無利息があるプロミスも十分利用価値がありますので、自分に合った方を選んで利用することが、気持よく借り入れを行なう方法であると言えるでしょう。
双方の違いをしっかりと理解して自分に合った借り入れを行えるようにしましょう!