性別:男
2005年、公認会計士第二次試験に合格後、大手監査法人にて金融商品取引法監査、会社法監査に従事。
上場企業の監査の他、リファーラル業務、IPO(株式公開)支援、学校法人監査、デューデリジェンス、金融機関監査等を経験。
2013年、経営革新等支援機関認定、税理士登録。
2015年には自身で会計事務所を立ち上げ独立し、スタートアップ企業の支援から連結納税・国際税務まで財務・会計・税務を主軸とした幅広いアドバイザリーサービスを提供。
完済=解約ではない!じぶん銀行カードローンの解約を説明
じぶん銀行カードローンの完済後はどうしてますか?
実は、完済後もじぶん銀行との契約は続行されているんですよ。
そのままにしていると、今後別のローンやクレジットカードを申し込むとき、知らないうちに審査結果に影響してくることがあります。
そこで、じぶん銀行カードローンの解約について解説してみました。
じぶん銀行カードローンを解約するには
各社ともに何年毎に更新するかが決まっており、期限がきたら自動で更新されることになるんですね。
じぶん銀行カードローンの場合は、1年ごとに自動的に更新されます。
そのため、完済をして借入れ額が0円になっても解約したことにはなりません。
そのままですと自動的に契約が続いてしまいます。
解約するにはどうすればいい?
じぶん銀行カードローンは、契約が1年毎に自動更新され、こちらが解約を申し出ない限りはずっと契約が更新されてしまいます。
では、解約をしたい時にはどうすればいいのでしょうか。
じぶん銀行カードローンの場合には、ローンセンターへ電話する必要があります。
電話をしてオペレーターに「解約したい」と伝えれば、解約手続きをとってもらえます。
解約金などは一切かかりませんので安心してください。
解約することでのメリット・デメリットを知っておこう
今から、両方の側面をみていきましょう。
解約することでのメリット
カードローンは限度額の範囲内であれば自由に借入れできます。
これはメリットでもありますがデメリットでもあるのです。
気軽に利用できてしまうがために、ついいろいろな場面で使ってしまい、さらに負債を作ってしまうことがあるんですね。
そういった形で「気がつけば借金が大きくなってしまった……」といったことも決してめずらしくはないのです。
しかし、解約しておけば借入れそのものができません。
安易な借入れを防ぐことができますので、そんな事態を防げます。
また、カードローンを契約すると信用情報機関にその記録が残ります。
具体的には商品名や限度額、借入れ額、支払い額等の契約内容が記録されます。
契約しているという記録があると、新たなローンを組むときに影響することがあります。
契約の記録は完済しただけでは消えませんが、解約して5年たてば信用情報機関から消えます。
この点については次の節でまた詳しく解説します。
解約することでのデメリット
あたり前の話になりますが、解約するともう借入れはできません。
それまで自由に借入れできた利用枠がなくなるということです。
日々の暮らしのなかで、「急にお金が必要になってしまった」という場面はきっと生じてくることでしょう。
そのようなときに便利なのがカードローンですが、解約してしまうともう頼ることはできなくなってしまいます。
解約しても再度同じカードローンに申込むことは可能です。
しかし、その際はまた一から審査を受けなくてはいけません。
当然、書類も用意しなくてはいけませんし、在籍確認もされることになります。
以前に審査に通っていたとしても、次回は落ちてしまう可能性もあるんです。
解約しても延滞などの事故情報は消えません。
契約したという記録が5年間残るのとおなじように、延滞などの事故情報もしばらくは残ってしまうんですね。
そのため、事故情報を消すために解約するというのであれば、まったく無意味になってしまいます。
要注意!解約しないと契約の記録は残り続ける
完済しても解約しないかぎりは、ずっと残ることになるのです。
これはじぶん銀行カードローンが「包括契約」なためです。
完済しても契約解除にならない包括契約
包括契約とは、解約しない限り、完済後も契約が継続する契約方法です。
わかりやすく言ってしまえば自動契約ですね。
カードローンは住宅ローンやカーローンなどと違って、限度額の範囲内であればくり返し借入れできますよね。
あらたに契約をする必要なく、何度でも利用できます。
契約は期限がきたら(じぶん銀行は1年ごと)自動的に更新されるので、借入れのたびにわざわざ契約をする必要がないのです。
完済しても契約は続行されますし、期限がくれば自動更新されます。
カードローン会社と契約したという記録は、解約しなければ信用情報機関から消えません。
こちらから解約の申込をしない限り、契約の記録がずっと残ってしまうのです。
契約の記録が残ることでの影響
カードローン会社と契約しているという記録があると、新たにローンを組むときの審査に影響することがあります。
これは、カードローンがいつでも借入れできてしまうためです。
現在、借入れがなかったとしてもいつでもできる状態なので、融資する側としては実際に借りていなくても、借りているのと同様にみなすのです。
そうした理由から審査に影響し、認められる限度額が低くなってしまったり、場合によっては融資を断られてしまったりということもあります。
解約すれば5年で記録は消える
解約すれば5年で契約の記録は信用情報機関から消えます。
先ほどからお伝えしているように契約の記録があると、新たなローンを組むときの審査に影響することがあります。
とくに住宅ローンなどの高額なローンほど影響があると言われています。
今後、新たなローンを組む予定がある方は、利用しないのであれば完済後は解約しておきましょう。
じぶん銀行カードローンの解約は必要に応じた判断を
完済しても契約は継続されるため、解約する際は自ら申し出なくてはいけません。
契約中であるとその内容は信用情報機関に記録されることになり、新たなローンやクレジットカードの審査時にチェックされることになります。
場合によっては審査に影響することもありますので、不安な方は解約しておくと安心です。
ただし、じぶん銀行カードローンをもう一度利用したくなった場合は、再度申込手続をして審査を受け直す必要があることは理解しておきましょう。