性別:男
シンクタンク、証券会社のリサーチ部門に在籍し、国内マクロ経済と債権市場のマーケットアナリストとして従事。
1996年に独立、97年にファイナンシャルプランナー資格を取得する。
以後、マネーライターとして、マネー誌や女性誌などに、カードローン、クレジットカードをはじめ、資産運用や投資などの記事を執筆。
専業主婦にも門戸を開くじぶん銀行カードローン
じぶん銀行カードローンは、収入がない専業主婦も申込ができると言われていますが、銀行のカードローンの中には専業主婦を除外しているケースがあります。
じぶんローンは、専業主婦でも借り入れることができるのでしょうか。
専業主婦でも申込可能なカードローン
じぶん銀行カードローンは商品詳細に利用条件として「安定継続した収入のあるお客さま」を挙げています。
しかし、実は同じく「(自営、学生、主婦、パート、アルバイト、年金受給者を含みます)」とも表記されており、専業主婦の方も利用できるような雰囲気もあります。
じぶん銀行カードローンの「よくある質問」の中を見ると、専業主婦の方も申込ができるとあるので、専業主婦の方を除外していないことは確かなようです。
夫の収入があればOK
専業主婦の方に銀行カードローンが融資をするのは、夫の収入が見込めるからです。
民法において、家事関係の支出は夫婦で連帯して支払義務を負うと規定されているので、ある程度の金額であれば夫に請求できるというわけです。
ただし、夫の収入がある程度見込めることが前提です。
夫のカードローンではないので細かい審査はできませんが、「まあ大丈夫だろう」と判断すれば審査に通るはずです。
内緒の申込もできます
専業主婦の方がカードローンを申し込む際に、夫に相談することはおそらく皆無でしょう。
じぶん銀行カードローンは、自宅へ届く郵便物はローンカードだけです。
自宅にいる時間は、夫より専業主婦の方のほうが長いはずですから、夫に内緒の申込も不可能ではありません。
じぶん銀行の強み
消費者金融は収入のない専業主婦の方に対して貸付ができません。
これに対し、銀行はこのような規制を受けないので、収入のない専業主婦の方に貸付が可能です。
じぶん銀行は消費者金融ではありませんので、専業主婦に方に対しても貸付ができるのです。
消費者金融は専業主婦に融資できない
消費者金融は貸金業法という法律に基づいて営業をしています。
この法律に反した営業はできないのです。
貸金業法には、年収の3分の1以上の貸付を禁止する規制があります。
そのため、消費者金融は収入のない専業主婦に対して貸付ができないのです
。もっとも、貸金業法は夫の収入と合算する「配偶者貸付制度」があります。
しかし、夫の承諾書を用意する必要があり、現実的ではありません。
じぶん銀行カードローンならば、そのような書類も不要です。
とはいえ多額の限度額は見込めません
ただし、冒頭に述べた通り、じぶん銀行が専業主婦にカードローンを利用させるのは、家事関連支出とみなしているからと言えます。
つまり、あまり高い融資限度額を望むことはできません。
他の銀行カードローンを見ると、30万円から50万円程度に限定されていることが多いです。
じぶん銀行もそのくらいの額が事実上の上限だと考えたほうがいいでしょう。
カードローンとあわせてじぶん銀行口座も申し込もう
じぶん銀行は、auの銀行なのでスマートフォンの利用も前提としたサービス・サイトの作りになっています。
簡単に銀行取引ができますから、機械は苦手と言う方でも安心して取引できます。
口座を用意した上でじぶん銀行カードローンを申し込むと何かと便利です。
審査で有利になる可能性が高い
じぶん銀行に限らず、口座を持たずにカードローンだけ申込ができる銀行系カードローンが増加しています。
しかし、銀行からすると貸したお金が確実に回収できると見込めるのは自身の銀行の口座を持っている人です。
これに対し、口座を持っていない人は、万が一の際に回収手段がなく、審査では不利になりがちでしょう。
審査面で不利になりがちな専業主婦の方はじぶん銀行の口座開設がおすすめです。
振込サービスなら外部から絶対わかりません
じぶん銀行カードローンは、キャッシング資金をじぶん銀行の口座に振り込んでくれる「振込サービス」があります。
他の銀行に対しても口座振込は可能ですが、じぶん銀行に口座を持っているならば、たとえ土日であっても口座へ振込してもらえます。
自分のキャッシュカードで出金するのですから、カードローンを利用しているとは誰にも分かりません。
専業主婦OKのじぶん銀行カードローンを賢く使う
しかし、審査では不利になることは間違いありませんから、口座を作っておくことで不利を打ち消すようにすることを推奨します。
auの「限定割」を使おう
au利用者であれば、じぶん銀行カードローンの金利が下がる「限定割」という制度があります。
0.1%の金利優遇ですが、17.5%の金利であれば17.4%へとちょっと下がるメリットがあります。
ちょっとした差に過ぎませんが、享受できるメリットは使い尽くしたほうが賢明です。
ぜひ利用したいものですね。
利用は最低限にしましょう
お金を借りたら返済をしなければいけません。
専業主婦の方がじぶん銀行カードローンを利用すると、毎月の約定返済額は2,000円から6,000円程度になると考えられます。
返済のための元手は夫の収入になりますが、利用には最低限にすることを心がけるようにして、繰上返済を積極的にしていくのがよいでしょう。
じぶん銀行カードローンを利用する専業主婦の方は、適度に適切に、をモットーにしましょう。