払いすぎてしまった・・・。アコムから過払い金が発生したらどうすればいいの？

過払い金という言葉は聞いたことあるけど、具体的にどういったものなのかはわからないという方は多いのではないでしょうか。

そのような方のために、過払い金とは何かということから過払い金があるかどうかの診断方法などを説明していきたいと思います。

過払い金とは

「過払い金」とは、法律上返済すべき債務を既に完済完了しているにも関わらず、返済を続けていたことによって発生したお金のことをいいます。

つまり、すでに払う必要がないのに払い過ぎてしまったお金のことです。

守らなければならない金利条件のことを「利息制限法」 といい、15~20%と決まっています。

銀行や消費者金融は、制限を超えた金利を受け取る権利がないため、過払い金というものが発生してしまいます。

過払い金診断の流れ

過払い金が発生するのは、すべてのローンというわけではありません。

法律上の利息の契約であれば、すべて返済する必要がありますし、過払い金も発生しません。

とはいえ金融サービスをご利用している方の中には、過払い金が発生しているかどうかに気が付かない方もいるので、診断する必要があります。

診断の流れについてはまずプロの司法書士の方に相談して、過払い金についての契約を結びます。

そして司法書士の方が銀行や消費者金融に連絡し、皆さんの代わりに過払い金について診断したいという旨を連絡してくれます。

勿論、皆さん自信で行うこともできますが、相談をした方が確実だと思います。

その後消費者金融からの資料で今まで支払った金額を再度計算し、返金してもらうという流れが基本的な流れとなります。

過払い金の返金期間について

過払い金の返金期間は、返金依頼した方法や銀行や消費者金融によって異なります。

アコムの場合、返金期間は示談で3～4ヶ月、裁判で6～7ヶ月ほどです。

しかし、返金金額をアコム側の意向以上に上げると、その分時間がかかってしまいます。

お互いが納得した上で金額を決定することで、返済期間をはやめることができます。

続いては、請求条件から返金金額などについて説明していきたいと思います。

実際どのくらい返金されるのかどうかは重要なことだと思うので、平均返金額もご紹介していこうと思います。

アコムから過払い金請求ができる条件

条件としては、アコムが2007年6月18日に金利を調整したので、それ以前に借り入れをされた方々になります。

2007年6月以前にアコムから借り入れをされた方には過払い金が発生している可能性があるので、一度調べてみることをお勧めします。

アコムから過払い金が発生する理由

法律で定められている金利以上で支払いを続けていると、過払い金が発生してしまいます。

アコムの場合は、法改正（賃金業法）を受けて金利を調整したのが2007年6月18日になります。

つまり 2007年6月18日以降は法律に基づいたサービスを提供しているため、過払い金は基本的に発生しません。

ただ2007年6月18日以前は自社の金利基準で行っていため、最高で、27.375％という高い金利で貸し出しを行っていました。

そのため法律範囲の18％をはるかに上回っていたため、過払い金が発生する理由となります。

アコムからどのくらいの返金がもらえる？

去年のアコムの発表によりますと、2万７千件以上の過払い金返還請求が行われたと言われています。

総額は約378億円で、1件あたり140万円近くになります。

ただすべての方が返金依頼をすれば140万円近くもらえるわけではありません。

返金金額は条件によって異なり、2007年6月18日以前であるかどうかということと、借り入れと返済の繰り返しがあったかどうかにより金額が異なります。

アコムから過払い金が戻ってくるまでの流れ

まずは、アコムから以前取引されたときの履歴を頂くよう依頼し、過払い金の計算をします。

その過払い金の計算が終わったら過払い金の請求書をお送り、電話などで金額についての相談をします。

そして金額決定後、過払い金が戻ってくるという流れになります。

過払い金を請求する際の注意点がいくつかあるので、ご紹介します。

返済中の過払い金請求はブラックリストになるリスクがある

まだアコムの借金を返済中で過払い金を請求する場合、必ずではないですがブラックリストにのる可能性があります。

そのため、過払い金請求を先延ばしにして、まず返済を完了することをおすすめします。

アコムの過払い金の請求時効に注意

アコムに過払い金請求があると思っても請求できる期間が決まっており、その期間を過ぎて請求する場合は請求できなくなります。

最後の返済日から10年を経過すると時効により請求ができなくなってしまいます。

アコムは消費者金融大手であるため、安定して長年サービスを提供し続けていましたが、 2007年6月18日に法改正された後とそれ以前の金利の違いによる過払い金が発生することがあります。

過払い金を請求するには皆さん自ら行うことも可能ですが、プロの方々に依頼するほうが確実なのでおすすめです。

借金の返済中の請求や請求時期など、注意する点がいくつかあるので過払い金を請求する際は、一度自分自身に問題がないかを調べる必要があるでしょう。