JICCとは何か?日本信用情報機関ってどんなとこ?
信用情報 という言葉をご存知ですか?
クレジットカードを作ったり、お金を借りようとしたことのある人なら聞いたことはあるのではないでしょうか。
この信用情報、一体どこで管理されているのでしょうか。
その一つの答えがJICCという会社です。
JICC…聞いたことないですよね。
基本的に関わろうとしなければ、ほぼ関わることのない会社です。
でもクレジットカードやお金を借りる時、ほぼ必ずと言っていい程関係してくる会社なのです。
この記事では、このJICCとはどんな会社なのか。
この会社のサービスはどんなことをしているのか。
JICCの色々なことを説明していきます。
初めてこの言葉を知った人でも、JICCが良く分かります!
JICCとは個人信用情報機関
まずはJICCとは何の企業なのかご説明していきます!
先ほども言ったように、 信用情報に関わる企業です。
正式な会社名は 「株式会社日本信用情報機構」 と言います。
結構そのままの名称です。
日本にはいくつか信用情報を取りあつかう企業があるのですが、その中の1つです。
他には CIC、全国銀行協会 などがあります。
これらの会社は各金融機関や消費者金融など、お金を貸したりする企業に契約しに来た人の信用情報を伝える会社です。
信用情報は審査に使われるものなので、クレジットカードの作成などにはとても関わってくるところになりますね。
信用情報について取り扱う
このJICCという会社は信用情報を主に取り扱っています。
信用情報の取り扱いというのは非常に重要な個人情報を取り扱います。
JICCは 「指定信用情報機関」 とされています。
これは貸金業法という法律に基づいて、政府から認可を受けているということです。
では、どのように信用情報は共有されてるのでしょうか?
まず、 お金を借りたり、クレジットカードを契約する際に申込をします。
その際に、まず申込者がこれら指定信用情報機関に共有されるのです。
申込情報がまず共有、その後支払いの履歴なども同じように共有され続けるのです。
支払いなどのやり取りが記録され続け、それが蓄積して信用情報となるのです。
この信用情報は各機関で一定期間管理されます。
例えば、 「支払いが滞った」 という情報を○年間記載する、などといった形で保管します。
他の会社などで申し込みがあったりするとその申込情報をもとに加盟している会社に申込者の信用情報を共有していくのです。
クレジットカードなどの審査で関係してくる
当たり前の事ですが、お金に関連する契約の際は必ずと言っていい程関わってきます。
クレジットの契約時、そのクレジット会社がJICCに加盟していれば、JICCに記載されている信用情報を共有していくのです。
先ほど言ったように、指定信用情報機関はJICC一つではありません。
各金融機関や消費者金融で様々な機関に加盟しています。
この後に述べていきますが、加盟先の情報などは実はこちらでも調べることができるのです。
契約する機会があればぜひ見てみてくださいね!
実は指定信用情報機関でも会社によって少しずつ特徴が異なります。
どこの情報が知らされるのか知っておくだけでも心持が違うと思うので、ぜひ知ってみてください!
関連のある会社
JICCがどのような会社か、信用情報とはどういったものなのかご説明してきました。
信用情報を取り扱う会社なのはわかったけど、実際にどこと関係してくるのか。
実際にJICCが関わってくる会社はどういった会社なのか。
具体的にご説明していきます。
ここでも指定信用情報機関の特徴がでてきます!
主には消費者金融や信販会社
主にJICCに加盟しているのは消費者金融と言われる企業や信販会社などが多いです。
特に多いのは 消費者金融 ですね。
例えばプロミスやアイフルなど有名な企業が非常に多いです。
他にはクレジット系だとJCBやクレディセゾンなどです。
もっと詳しく知りたいという人は是非JICCのWEBサイトに加盟企業一覧があります。
2020年4月24日現在では 851社 が加盟しています。
意外な企業が入っていたりするので、ちょっと暇つぶしに眺めてみるのもいいかもしれませんね。
加盟先を知りたいときは同意事項を確認
もし自分が契約する、となったらどこの会社から信用情報貰うんだろう?って気になりませんか?
特にこういう記事を読んだりした後だと、なおさらに。
もし信用情報の提供先がどこなのか、851社の中からそこだけ探すとなったらすごく大変だと思います。
でも実は知る方法があるのです。
契約時に出される申し込み時の同意事項を見てみてください。
その場で知りたいとなった時はそこからチェックするといいでしょう。
加盟先が違っても注意!
もしすでに借り入れなどをしていて、他のところから借りたいという方。
クレジットカード作りたいけど審査に中々通らないから、信用情報の提供先が違うところに申し込んでみようかなという方。
残念ながら、そううまくはいきません。
実は指定信用情報機関は独自のネットワークを持っています。
別の会社で信用情報が入ったとしても、各会社ごとに信用情報は共有しているのです。
だから、他の加盟先だからと言って油断はできません。
既に信用情報は共有されていて、やっぱり通らなかった…。
なんてことはよくある話なのです。
審査が通らない理由は様々あります。
主に共有されている情報は
基本的な個人情報:氏名や電話番号等
契約した内容:契約日、契約額等
支払いの状況:異動発生日、契約の終了状況等
申告した内容:身分証の紛失等
その中でも、 「異動」 という情報が入っていた場合は、審査には通りません。
これは異動という言葉になっていますが、金融事故のことを示します。
金融事故というのは、支払いの遅延や債務整理などの発生を示します。
これがあると分かった時点で、支払い能力が無いと判断され、融資や貸付は行われません。
またJICCとCICはこの2社だけの独自ネットワークがあります。
ここには貸付残高が記録されています。
過去の貸し付けで残高がまだ残っているなどがあるとやはり、貸し付ける側としては返ってこない危険性もあるので、審査は通りにくくなります。
まず、もしも金融事故を起こしてしまった場合、少なくとも同じ加盟先の企業では借りないことをオススメします。
JICCにしてもらえること
ここまでいろいろとお話ししてきました。
あんまり私たちとは直接かかわりがなさそうな会社ですよね。
では、実際JICCには一般向けにどのようなサービスがあるのでしょうか?
信用情報の開示
基本的に私たちが直接JICCと関わるのは信用情報の開示請求を行ったときです。
信用情報というのは、その本人であれば開示請求を出すことができます。
例えば「ちょっと昔に返すの遅れたな…。」とか「債務整理したけど、まだその情報残ってるのかな」と気になる方もいると思います。
そんなときはJICCなどの指定信用情報機関に 信用情報の開示請求をしてみてください。
やり方
では、JICCでの信用情報の開示請求の仕方を説明していきます。
実は信用情報の開示請求はスマホでもできたりします。
三種類の方法からご自身がやりやすい方法で試してみてください。
1.スマートフォンによる手続き
一番手軽にやり始めることができるのはスマホですよね。
手順としてはこんな感じです。
1.JICCの公式アプリをダウンロードし、メールアドレスを登録する。
2.登録したメールアドレスにJICCからパスワードが送信されるので、パスワード受信後1時間以内にパスワード登録画面で、パスワードと必要事項を入力する。
3.運転免許証などの本人確認書類をスマートフォンのカメラ機能で撮影し、開示手数料(1,000円)の支払い方法を登録する。
4.手続き完了後、登録した住所に開示情報が簡易書留で郵送される。(注:本人限定受取などの条件は設定できない。)
多少時間はかかりますが、郵送などで行うよりはずっと早く済むし簡単です。
2.郵送による手続き
※新型コロナウィルスの影響により2020年4月24日現在、サービスを休止しています。
郵送での手続きも受け付けています。
手順は
1. 信用情報開示申込書の準備
(データをダウンロードして、紙媒体で印刷して、必要事項を記入します。)
2. 手数料・本人確認書類を準備
3. 郵送
4. 1週間~10日で手元へ
という感じです。
封筒の用意とかも必要なので、少し手間がかかりますね。
3.窓口での手続き
※新型コロナウィルスの影響により2020年4月24日現在、サービスを休止しています。
JICCは窓口もあります。
東京と大阪に窓口があるので、そのどちらかに近ければ窓口での処理を検討しても良いかもしれませんね。
準備は手数料と、本人確認書類があればその場で開示してくれます。
JICCの特徴
ここからはJICCという会社にはどのような特徴があるのかご紹介していきます。
先ほども言ったように、各指定信用情報機関には少しずつ異なる部分があります。
そういった部分を知ると、もしかしたら審査で多少有利に動けるかもしれません。
消費者金融系の金融機関が集まってできた
まずJICCという会社がどのようにできたのかご説明していきます。
主に消費者金融、アコムやプロミスといった企業が中心となって設立した会社です。
信用情報というのは基本的にお金の貸し借りに関わる情報です。
先ほども出てきた貸金業法というものに基づいて、管理しなければならないと定められています。
その信用情報を管理するために、作ったのがJICCという会社という訳です。
延滞情報が早く消える
特徴として、他の指定信用情報機関に比べて延滞に関わる情報は早く消えます。
他が延滞解消から5年間履歴が残るのに対して、JICCでは1年で消えます。
消費者金融などで借りるといった際には有利にははたらくこともあるかもしれませんが、基本的には延滞しないのが一番です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
信用情報という言葉は知っていても、JICCという会社については詳しくない方も多かったと思います。
指定信用情報機関、JICC。
もしお金を借りたり、クレジットカードを作ったりするときには加盟先などを知っておくのも審査に通りやすくする秘訣です!
ぜひお金を借りたりするときには、事前の下調べと計画的な利用を心がけてくださいね!