ギャンブルが原因で借金…返せない時の打開策はある?
皆さんは普段、 ギャンブル をしますか?
一概にギャンブルといっても、様々な種類があります。
まず日本の公営ギャンブルである、 競輪・競馬・競艇・オートレース 。そして、 パチンコや麻雀、宝くじ などもギャンブルの類です。
このように見てみると、毎日ではなくとも普段ギャンブルを嗜んでいる方は多いのではないでしょうか。
しかし、中にはギャンブルにのめりこみ過ぎて歯止めが利かなくなり、借金を作ってしまう方もいらっしゃいます。
この記事では、 ギャンブルが原因で借金を作ってしまい、返せなくなった場合の打開策 についてご説明していきます。
ギャンブルで借金を作ってしまう人々
本来ギャンブルは、余った分のお金を使って楽しむものです。
しかし、ギャンブルにのめりこみ過ぎて、余った分のお金では足りず借金を作ってしまう方もいらっしゃいます。
いわゆる、 ギャンブル依存症 というものです。
ギャンブル依存症に陥ってしまう方々は、どのような状態で、どのような特徴を持っているのでしょうか。
下記にまとめてみました。
ギャンブルで借金を作ってしまう人々の特徴
1.金銭感覚が麻痺している
ギャンブルで借金を作ってしまう人の特徴として、金銭感覚が麻痺しており、なおかつその場の気持ちに流されやすいというところがあります。
欲しいものや、外食などを我慢することが出来ず、ギャンブルにおいても少し当たりが出ると止まらなくなってしまい、最終的にトータルで賭けたお金より損失が大きくなり、その場全額使い切ってしまいます。
2.借り入れ可能額が自分の財産だと思っている
借金を借金と捉えておらず、自分の財産だと思ってしまっている方もいらっしゃいます。
ギャンブルがもはや生活の一部となってしまっています。
借金など関係なく、使えるお金は全部自分のお金という考えになっているので、後ろめたさもなく借金を繰り返してしまいます。
3.お給料が入ってもすぐに使い切る
せっかくお給料が入っても、そのお給料を ギャンブルの軍資金 として考えている方もいらっしゃいます。
お金を計画的に使うことが出来ず、当日~数日以内に使い切ってしまうことも珍しくありません。
4.借金を返済するためにギャンブルをする
ギャンブルへの依存度が高い人ほど、 『次勝てば取り戻せる』 という思考が強いです。
勝てない仕組みであるにもかかわらず、負けた分を取り返そうとするため、ギャンブルを辞めることができません。
また、ギャンブルで借金をしても、儲けて返せば良いと楽観的に考えがちな部分もあります。
ギャンブルで作った借金の返済のためにすべきこと
次に前述のようにギャンブルで借金を作ってしまった際にすべきことを3つご紹介します。
どれも大切なことなので、順を追って取り組み、借金返済へ近づきましょう。
ギャンブル依存症の克服
ギャンブルで作ってしまった借金の返済に一番大切なことは、もちろんギャンブル依存症を克服することです。
そのギャンブル依存症を克服するために更にいくつか大切なことをまとめてみました。
このように自らの意識を変え、また行動に移すことが大切です。
ギャンブル以外に没頭できるものが見つかれば、ギャンブルが生活の一部ではなくなりますし、更にその没頭できるものでゆくゆくは稼げるようになると、一石二鳥ですよね。
支出を減らす
次に日々の支出を減らすことです。
出来るだけ多くのお金を返済に充てられるよう、ギャンブルはもちろん、欲しいものを我慢したり外食を控えるなど自らに規制をかけることが重要です。支出を減らすためには、まず家計簿をつけ、生活費に 優先順位 をつけてみましょう。
優先順位の低い支出から順番に削っていくと、ストレスなく支出を減らすことができます。
返済計画をたてる
上記二つと並行して、どのように借金を返済していくのか、 返済計画 を立てましょう。
収入と生活費から無理のない範囲で計画を立てることをおすすめします。
毎月どのくらいの収入があるのかを把握し、その中から無理のない生活費を確保、そのうえで差し引いた金額を毎月の返済にできるかぎり充てていきましょう。
借金返済の打開策は債務整理
最後に、どうしてもギャンブルで作ってしまった借金が返済できそうにない場合の打開策として、 債務整理についてご紹介します。
債務整理には、個人再生、自己破産、任意整理があります。
それぞれパターンを分けてご説明していきますので、ご自分の状況と照らし合わせながら読んでみてください。
定期的な収入がある場合は個人再生
個人再生は裁判所を通じて行う債務整理の手続きで、自己破産ほど強力ではないものの、任意整理よりは借金の減額幅が広いというのが特徴です。
個人再生は2001年に開始された比較的新しい制度です。
それまで、借金返済がどうしようもない方は、自己破産によってマイホームを失ってでも借金免除の手続きをしていましたが、新たな個人再生の制度により、マイホームを残しつつ大幅に借金を減らすことができるようになりました。
住宅ローンがある人などは、住宅ローン特則というものを利用すれば、自宅を手放すことなくローンを払い続けることで、マイホームに住み続けることができます。
定期的な収入がある場合は自己破産
自己破産は、所有している持ち家や不動産、車などの財産を処分しても返済できない人を対象に、裁判所を介して借金を帳消しにしてもらう制度です。
しかし、 『免責不許可事由』 の中にギャンブルでの借金について記載されており、それについては免除が認められないことがあります。
そのため、もし自己破産を行うのであれば、依存症治療に取り組んでいる、人生をやり直そうとしているなどの意思をしっかりと示さないといけません。
もし自己破産をした場合には、官報に氏名が掲載され、 5年~10年 はローン全般やクレジットカード、及びカードによるキャッシングが利用できなくなります。
借金の原因を問われたくない場合は任意整理
任意整理とは、裁判所を通さずに、債務者と債権者が法律に基づいて話し合いをして、和解を進めていく方法です。
この任意整理は専門家に依頼すると、本人の代わりに交渉や借金の減額手続きをすべて行ってもらえます。
また任意整理においても、財産を手放す必要はありません。
そのため、持ち家や車など、絶対に手放したくない財産がある人は、任意整理もおすすめです。
まとめ
以上、ギャンブルで作ってしまった借金を返済するための打開策をメインにご紹介してきました。
やはり一番は、ギャンブルにのめり込んでしまう前にしっかりと自分でストップをかけ、余った分のお金で楽しむということが大切です。
しかし、歯止めが利かず借金が膨れ上がりどうしようもなくなってしまったとしても、この記事に書いてある 打開策 を試してみてください。
決してギャンブルで作ってしまった借金をギャンブルで儲かって返済しようなどとは考えないでくださいね。