性別:男
シンクタンク、証券会社のリサーチ部門に在籍し、国内マクロ経済と債権市場のマーケットアナリストとして従事。
1996年に独立、97年にファイナンシャルプランナー資格を取得する。
以後、マネーライターとして、マネー誌や女性誌などに、カードローン、クレジットカードをはじめ、資産運用や投資などの記事を執筆。
アイフル・プロミス2社のレディースローンを徹底比較!返済編
レディースローンは女性向けカードローンとして、プロミス、アイフルなどが発行しているカードローンです。
女性が利用しやすいように、女性専用ダイヤルを設けており、カードローンを利用する上で不安なことや疑問などを女性オペレーターの方に相談することができるようになっています。
そんなレディースローンを利用していくうえで重要な返済面ですが、各レディースローンの返済事情はどのようなものになっているのか。
レディースアイフル、プロミスレディース、の2つの女性向けカードローンを比較しながらご紹介していきたいと思います。
今回はカードローンの返済面において重要な、返済方式、返済方法、返済額、返済日に焦点を当てて比較をしていきます。
レディースローンの返済方式を比較していこう
それぞれどのような返済方式となっているのかをまずは確認していきましょう。
【各レディースローンの返済方式】
プロミスレディース | 残高スライド元利定額返済方式 |
---|---|
レディースアイフル | 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式 |
元利定額とは
まず注目すべきは、各レディースローンの返済方式にある、元利定額という言葉です。
カードローンの返済には、借りた元金に加えて、金利による利息が加わった金額を返済していくことになります。
この元利定額とは元金+金利が一定額で指定されていることを指します。
例えば1万円の返済額であれば、1万円(元金7000円+利息3000円)のように、1万円の返済額の中に元金と利息を含んでいる形のことを元利定額と呼びます。
プロミスレディース、レディースアイフルそれぞれのカードローンはこの元利定額の仕組みを取っているので、毎月の指定返済額は元金+利息が含まれていることになります。
残高スライド方式とは
続いて各レディースローンにある残高スライド方式という言葉に注目していきます。
この残高スライド方式とは、借入れ残高によって返済額が変わり、返済を重ねて残高が減れば減るほど、返済額もスライドして減っていく仕組みのことを指します。
各レディースローンの返済金額については後ほど説明をしていきますので割愛しますが、借り入れ残高の金額によって返済額が上下するということを理解しておきましょう。
元利定額と残高スライドが組み合わさる方式
プロミスレディース、レディースアイフルの返済方式では、この元利定額と残高スライド方式が組み合わさっている返済方式を用意しています。
つまり、借入れ残高に応じてスライドする返済額の中に、元金と利息が含まれている返済方式であるということです。
長々とした説明になってしまいましたが、このような形であることを覚えておきましょう。
最終借入れ残高が適用される
そのため最初の借り入れ残高によって決まった返済額は、返済によって残高が減っていったとしても、新たに借り入れを行わない限り一定額のままという形になります。
分かり易く表でみてみよう
例えば10万円の借り入れをした際に、毎月の返済額が1万円だった場合で考えてみましょう。
毎月の利息は分かり易く1000円とします。
借り入れ額 | 返済額 | 残りの残高 |
---|---|---|
10万円 | 1万円(9000+利息1000円) | 91000円 |
91000円 | 1万円(9000+利息1000円) | 82000円 |
82000円 | 1万円(9000+利息1000円) | 73000円 |
73000円 | 1万円(9000+利息1000円) | 64000円 |
64000円 | 1万円(9000+利息1000円) | 55000円 |
55000円 | 1万円(9000+利息1000円) | 46000円 |
46000円 | 1万円(9000+利息1000円) | 37000円 |
37000円 | 1万円(9000+利息1000円) | 28000円 |
28000円 | 1万円(9000+利息1000円) | 19000円 |
19000円 | 1万円(9000+利息1000円) | 10000円 |
10000円 | 1万円(9000+利息1000円) | 1000円 |
1000円 | 1000+利息分 | 0 |
プロミスレディース、レディースアイフルは、このように毎月同じ額の返済を行っていき、最後の月は残った返済額のみを返済する形となります。
もしこの返済の途中に新たに借り入れを行った場合には、その最終借入れ残高によって返済額がスライドする形となります。
各レディースローンの返済金額を見ていこう!
プロミスレディースの返済額
プロミスレディースの返済額をご紹介していきたいと思います。
プロミスレディースの場合には、残高によって決められた利率を掛けることで返済額が決まります。
以下のような形となります。
借り入れ額 | 返済額 | 上限返済回数 |
---|---|---|
30万円以下の場合 | 借り入れ残高×3.61%(1000円未満は切り上げ) | 36回まで |
30万円~100万円以下の場合 | 借り入れ残高×2.53%(1000円未満は切り上げ) | 60回まで |
100万円以上の場合 | 借り入れ残高×1.99%(1000円未満は切り上げ) | 80回まで |
このようにプロミスレディースの場合には借り入れ残高に応じた利率によって返済額が決まります。
例えば50万円借り入れを行った場合には、50万×2.53=12653円となります。
1000円未満は切り上げとなり、毎月の返済額は13000円という形で決まります。
レディースアイフルの返済額
続いてはレディースアイフルの返済金額ですが、レディースアイフルの返済金額は返済日の方式によって変わってきます。
サイクル制と約定日制の2パターンがありますが、ここでは他のカードローンと条件を合わせて、約定日制と呼ばれる毎月の指定日での返済額を見ていきたいと思います。
借り入れ後残高 | 最低返済額 |
---|---|
1~10万円 | 4000円 | 10万~20万円 | 8000円 | 20~30万円 | 11000円 | 30~40万円 | 11000円 | 40~50万円 | 13000円 | 50~60万円 | 16000円 | 60~70万円 | 18000円 | 70~80万円 | 21000円 | 80~90万円 | 23000円 | 90~100万円 | 26000円 |
カードローン利用において重要な返済日も比較!
カードローンを利用していくうえで、返済の遅延や滞納は避けなくてはいけません。
そのため自分に都合の良い返済日のものを選んでいくことも、カードローン選びの中では重要なポイントであると言えます。
各レディースローンの返済日はどのような形なのかを見ていきましょう。
一覧でご覧いただくと以下のような形となります。プロミスレディース | 毎月5日・15日・25日・末日 |
---|---|
レディースアイフル | 毎月指定した日・サイクル35日制 |
簡単に見ていくと以上のような形になります。
それぞれの返済日について詳しくご説明をしていきます。
プロミスレディースは4パターンから選ぶ
プロミスレディースの場合には4つの指定日から自分の都合の良い日を選んで決めることができます。
5日・15日・25日・末日のいずれかを選択し返済日として指定をします。
レディースアイフルは2パターンから選べる
レディースアイフルに関しては二つの返済日パターンがあります。
一つ目は返済額の時にもお話しした約定日返済です。
これはプロミスと同様に毎月の指定日に支払いを行っていく形となります。
返済日は自分で指定ができますので、都合の良い日を選んで支払いを行っていくことが可能です。
もう一つが35日サイクルでの返済日指定です。
これは前の返済日から35日後が次の返済締め切り日となる形で、返済日よりも前に返済をした場合には、その日から35日後が次の返済日となります。
約定日のパターンと比べると5日間支払いに猶予が生まれるため、長い目で見た時に返済回数が少なくなっていきます。
ただしその分利息の負担が大きくなるのも特徴です。
給料日の2日後くらいが目安
各レディースローンはそれなりに返済日に融通が利く形となっているため、どのカードローンも給料日に対して良い日時の選択をすることができます。
目安としては給料日の2日後あたりに設定することを心がけましょう。
金融機関のミスや、会社からの振込遅れなどで不払いになってしまう危険性があるため、当日を支払日に設定するのは危険だからです。
返済回数を少なくしていきたいのであればレディースアイフル、しっかりと日程を設定していきたいのであれば、レディースプロミスが良いでしょう。