借金の返済が厳しくなったらどうすればいい？

債務整理とは上記のように返済が厳しくなった方が行うものですが、債務残高や収入状況によって適した債務整理は違ってきます。まず、ここで紹介する任意整理とは弁護士が業者側と交渉し、3年から4年かけて債務の返済を行うプランを提示する代わりに、今後発生する利息をカットしてもらえるようにする債務整理です。
任意整理では債務自体は自分の力で返済しなくてはいけませんが、利息がなくなるのでこれまでと比べて返済もかなり楽に行うことが出来ます。
しかし、任意整理を行うとブラックリストに登録されて5年間は新しい融資を受けることが出来なくなるのでその点はご注意を。
とはいえ、債務整理の中では最もデメリットの少ないものとなっているので、借金の返済で困っている方はまず任意整理を検討してみることをおすすめします。

任意整理とは違って個人再生では裁判所に手続きをして債務自体を最大5分の1まで削減することが出来ます。
また、もう一つの債務整理である自己破産とは違って住宅や車などの財産を保持しておくことも可能となっているので、債務整理を行ったあとでもこれまで通りの生活を続けることが出来るのです。
ただし、個人再生は一部でありながら債務の返済が必要となるため、安定した収入のある方でなければ裁判所から認定を受けることは出来ません。
また、裁判所を通しての債務整理であるので国が発行する官報に名前が載ることになり、確率は非常に低いですが周囲の知人に債務整理を行ったことがバレてしまう可能性もあります。
もちろん、個人再生を行うとブラックリストにも7年から10年登録されることになるので、しばらくの間、クレジットカードやローンを含めて新しく融資を受けることが出来なくなるのでご注意を。

自己破産とは裁判所から返済が不可能と認められることによって債務が帳消しになる債務整理です。
そのため、代償となるデメリットも一番大きいものとなっており、個人再生と同じく7年間から10年間ブラックリストに登録されるだけでなく、もちろん国が発行する官報にも名前が記載されることになります。
また、自己破産では特定の職業に就けなくなる職業制限も行われるなど、任意整理や個人再生と比べてかなりデメリットは大きいといえるでしょう。
自己破産とは他に手段がなくなった時に行う最後の手段となっているので、借金の返済が苦しくなった時にはまず他の債務整理を検討することをおすすめします。
ちなみに、自己破産はギャンブルなどで作った債務では行うことが出来ないのでお気をつけください。