性別:男
2001年にファイナンシャルプランナー(FP)として独立。
FP業務として、生保・損保の見直し、個人事業主のライフプランニング、金融資産運用の提案などを行っている。
現在、大手ニュースメディアやキャッシング利用者向けサイトでも執筆活動を行っており、
また、消費者金融5社、銀行15行に対しての電話取材経験があり、キャッシング・カードローンの調査データに精通している。
外国人でもカードローンを利用できるの?
年々増加している日本国内の外国人の方々はどのようにお金を管理しているのでしょう。よりグローバル化していく日本でも、国籍に関係なく、生活の中で急にお金が必要になるケースも少なくないことでしょう。そんな中、友人や家族が周囲にいない外国人の方々は、頼るあても少なく、困惑してしまうなんてこともありえます。そこで、この記事では外国人のカードローン利用条件や方法をお教えします。
外国人でもカードローンは利用可能?
まず、外国人の方々はカードローン自体を利用することが出来るのか疑問に思うことが多いでしょう。結論を言うと、外国人が気軽に利用できるカードローンはあります。外国人の方にとってはハードルが一見高く見えますが、利用出来るチャンスを見逃すのはもったいないので、申請をトライすることを推奨します。では、具体的なケースについてそれぞれご説明していきます。
永住権がない場合は?
多くの外国人の方がまず気にするのは永住権の有無でしょう。留学や転勤などで中長期滞在する外国人の方々は永住権を持っていません。これらの方々はカードローンを利用できるのでしょうか。
永住権を所持している外国人の方々と比べるとハードルが上がりますが、選択肢がゼロになるわけではありません。多くの銀行カードローンは永住権を必要とすることが広く知られていますが、銀行カードローンの中でも永住権を必要としないものも存在します。代わりに、外国人登録証明書や在留カード等が必要となりますが、これらがあれば申し込みを受け付けるカードローンがあります。
外国人がカードローンを利用するために必要な条件
カードローンに申し込む際にまず必要となるのが身分証明書です。本人確認書類とも呼ばれるこの書類で申込者が申請されたとおりの人かを確認するための書類です。通常、有効なのは、「運転免許証」、「健康保険証」、「パスポート」になりますが、カードローン商品によっては、「外国人登録証明書」、「在留カード」、「特別永住者証明」も必要となる場合が多くあります。必要となる書類はカードローン商品によって違うので、窓口やホームページなどで事前に確認をしてください。
また、身分証明書以外にもカードローン利用に必要な条件があります。外国人が借り入れする際に限らず、カードローンでお金を借りるためには安定した収入があることも条件となります。安定した収入とは、正社員として働いているかということではなく、雇われていて、お金が稼げているかです。なので、契約社員やアルバイトの外国人の方であっても定期的に収入があれば安定した収入があると見なされる場合が多いです。
前述の通り、永住権がない外国人の方々でもカードローンは利用可能です。しかし、利用するためには、在留期間の残りが返済に充分な期間であるかが重要な審査のポイントになります。よって、留学生の方は「資格外活動許可」を得た労働での収入でないと安定した収入とみなされません。つまり、留学生のカードローン利用は難しい場合が多いです。また、旅行などで短期の滞在をしている外国人の方もカードローンを利用することは難しいです。多くのカードローン商品は1~2年程度の契約を結ぶもので、契約期間内に国外へ出てしまう可能性の高い方の利用は制限されます。もし単中期滞在中に日本でお金が必要になった場合には、既に持っているクレジットカードのキャッシング枠利用を検討することをおすすめします。次に、カードローンの種類とそれぞれの特徴についてご説明します。
消費者金融と銀行カードローン
まず、現在は外国人向けのカードローン商品は存在しません。「条件を満たしていれば国籍は関係なし」というのが日本でのカードローン商品提供者の基本姿勢です。
カードローンには大きく消費者金融と銀行カードローンの二種類があります。外国人にとってどちらがいいのかは永住権の有無が大きく影響します。日本人にとっても、銀行カードローンのほうが消費者金融よりも借入審査は厳しいです。外国人にとっては、なおさら銀行カードローンの利用は厳しいケースが多いです。永住権を持っている日本人と同じように審査してもらえる可能性は高く、条件をクリアさえすれば借入が可能なケースが多いです。ただし、永住権を持っていない外国人の方々については、利用条件として国籍の項目を設けていない消費者金融カードローンのほうが審査してもらえる可能性が高いため、おすすめします。ただし、どちらにしても契約内容を理解できる日本語力は必要となるので、在留カードを持たない短期滞在ビザの場合は、消費者金融カードローンであっても申し込みができないケースが多いです。利用したい場合には必ずある程度の日本語力を持ち合わせていること、そして安定した収入があること、滞在期間の残りが返済に充分な期間であるかを判断したうえで申請することをおすすめします。
まとめ
これまで説明してきた通り、外国人の方でもカードローンを利用することができます。手続きの方法や仕組みについて正しく理解し、適切に利用できるようにしましょう。