信用情報機関とは?融資を考える人は必見!
融資をしたい時に過去にクレジットカードなどの延滞履歴のある人は、審査に落ちる可能性が高いです。
このような場合、債務整理をする必要があるかもしれません。
債務整理をすると、信用情報機関に事故情報として登録されることになり、ブラックリストに登録されます。
本記事では、信用情報機関とは何かについて説明します。
信用情報とは?
信用情報とは、クレジットカードやローンなどの申し込みに関する情報のことです。
申し込み者は本人であるかどうかを識別するための情報のほか、クレジットカードの申し込み内容、支払い状況などで成り立たっており、クレジットカード会社などから登録された情報のことです。
アメリカにおいて
アメリカでは、支払い情報である信用履歴及びそれによって計算されるクレジットスコアは、生活を大きく左右しています。
クレジットカードやローンの審査における金利への影響、賃貸、さらに就職活動にも影響が及びます。
信用履歴が無ければ、いくら現金を持っていても信用してもらえず、賃貸の部屋は借りられないかもしれません。
クレジットスコアが低ければ、就職に困難が伴うかもしれません。
なぜアメリカは個人情報をこれほどまでに重視するのでしょうか?
これは移民に対してローンや賃貸などで信用していいものかを判断するため、人種や人権上の配慮から客観的な数値によって個人の信用力を格付けし、判断しているからだと考えられます。
クレジットスコア
クレジットスコアは、信用履歴を元に数式によって計算されたものです。
典型的には300~850の範囲で、例えば300~620は「平均以下」、621~700は「平均点」、701~760は「良好」、761~850は「優良」とされます。
またクレジットスコアは使用される金融機関などからの報告を基に毎日更新されます。
セキュアド・クレジットカード
セキュアド・クレジットカードは、払込保証金額までしか使えなく、デビットカードに似ているカードです。
ただ使用額が銀行口座から即座に引き落とされるのではなく、通常のクレジットカードと同様に、使用日から25~55日後の決済期限までに使用額の決済をすればいいです。
その使用履歴は信用履歴にも反映されます。
新しく移住して来た人や社会に出たばかりの若年層、あるいは一度破産したことで信用履歴を失った人は、セキュアド・クレジットカードを使うことが多いです。
日本において
日本では、信用機関による情報共有は個人情報の保護に関する法律第23条の例外として許容されています。
例えば賃貸住宅の連帯保証人不要の場合は、賃貸管理会社が毎月の賃料を立て替える契約をし、個人信用情報機関に賃料の支払い状況や履歴を登録しています。
信用情報の種類
信用情報には、個人の属性情報と盟会社による信用情報の使用履歴の2種類があります。
以下ではそれぞれを簡単に紹介します。
個人の属性情報
個人の属性情報は個人を特定するための情報、いわゆる名前や生年月日、住所などの個人情報のほか、契約内容、返済状況、延滞などの金融事故に関する情報も含まれています。
加盟会社による信用情報の使用履歴
加盟会社名や日時、信用情報の使用目的などが「申込情報」や「照会履歴」に一定の期間に登録されています。
新規にクレジットカードや融資を申し込む際、既存の契約状況や返済履歴が参照になり、信用できないと判断されると審査が通らない原因になります。
信用情報機関とは何ですか?
信用情報機関は個人信用情報の収集及び提供を行う機関のことを指します。
法令に基づき指定された信用情報機関を指定信用情報機関といいます。
日本の個人信用情報機関
個人信用情報機関は日本国内では3つ存在しています。
CIC(信用情報機関)、JICC(日本信用情報機構、)KSC(全国銀行個人信用情報センター)です。
CICとは
CICは「株式会社CIC」という名称で本社は東京都西新宿にあり、賃金法に基づき「指定信用情報機関」として日本で唯一に指定されたクレジット会社が共同出資した信用情報機関です。
CICは主にクレジットカード会社が共同出資した会社です。CICに加盟しているクレジット会社は現在300社ぐらいあります。
また、ほかにも百貨店をはじめ、専門店会、保険会社、銀行、農協、消費者金融会や携帯電話会社など、合計931社が加盟しています。
CICはどのような情報を扱っているの?
CICに登録されている情報は、大体2種類に分けられます。
一つ目はCICに加盟するクレジットカード会社から登録される情報、二つ目はCICが独自に収集する情報です。
それでは、この2種類の情報に関して説明します。
定番情報
定番情報は、CICに加盟するクレジットカード会社から登録される情報のことです。
クレジットカードをお申込み時照会した内容や契約した内容のすべてが加盟している会社が審査のために登録されています。
さらに、お申込みする時点の情報だけではなく、契約が終了するまで、毎月の支払状況も更新されます。
もし延滞履歴が多いと、次のクレジットカード会社にお申込みする際、審査に落ちる可能性が大きくなります。
CIC独自収集した情報
定番情報のCICに加盟するクレジットカード会社から登録される情報のほか、CICが独自収集した情報もあります。
それぞれは「本人申告情報」、「協会依頼情報」、「電話帳掲載情報」があります。
JICC
JICCは「株式会社日本信用情報機構」のことで、貸金業法の指定信用情報機関です。
ちなみにこの会社は、株式会社テラネットが全国信用情報センター連合会(全情連・FCBJ)の信用情報を引き継ぎ、商号を変更した会社です。
JICCには、消費者金融、クレジットカード会社、ローン会社などの貸金業者が加盟しています。
日本政策金融公庫との連携
例えばアコムで延滞がありJICCに自分の履歴が載ってしまった方で、日本政策金融公庫の融資を受けたい場合はどうすればよいでしょうか?
実は、日本政策金融公庫はJICCと提携してあり、JICCの情報を閲覧することが可能です。
消費者金融での借金で延滞や残債が気になる人で融資の際にそれらを隠して申請する人もいます。
ただ隠してもバレてしまいますので正直に申告しましょう。
KSC
KSCは全国銀行個人信用情報センターのことを指します。
一般社団法人全国銀行協会(全銀協)が運営している信用情報機関です。
加盟機関は銀行を中心に、信用金庫・組合、農協、政府系金融機関、信用保証協会などがあります。
KSCを住宅ローンやカードローンなどの審査の時に利用して、 年収や勤務先などの情報に問題がないのにローンやクレジットカードの審査に落ちる人は、信用情報に傷が付いている可能性があります。
全銀協ならではの登録情報とは?
全銀協は官報情報が記録され、自己破産などの手続き決定の日から10年ほどの期間記録されることはご存知ですか?
さらに不渡情報も記録され、1回目の不渡が発生してから6ヶ月ほどの期間、取引停止処分日から5年ほど記録されます。
申し込み情報に関しては、CICとJICCは6ヶ月ですが、全銀協は1年間記録されることになりますのでご注意ください。
信用情報の保管期間
では、登録された情報は個人信用情報機関に保管される期間はどのぐらいなのでしょうか?
新規にクレジットカードを申し込みするために知りたい情報ですよね。
CIC
信用情報機関に記録される期間は、情報の種類により違います。
定番情報
- 申し込み情報 照会日より6か月間
- クレジット情報 契約期間中や契約終了後5年以内
- 利用記録 照会日より6か月間
CIC独自収集した情報
- 本人申告情報 登録日より5年以内
- 協会依頼情報 登録日より5年以内
- 電話帳掲載情報 電話帳に記録された年月より2年半以内
JICC
JICCに登録されている信用情報は、どのくらいの期間登録されるのでしょうか?
- 本人を特定するための情報 契約内容に関する情報等が登録されている期間
- 契約内容に関する情報 契約継続中及び契約終了後5年以内
- 返済状況に関する情報 契約継続中及び契約終了後5年以内
- 取引事実に関する情報 契約継続中及び契約終了後5年以内
- 申込みに関する情報 照会日から6カ月以内
KSC
- 契約内容、長期延滞、保証履行に関する情報 5年
- 個人再生、自己破産に関する情報 10年
まとめ
本記事では日本においてCIC、JICC、KSCという3つの個人信用情報機関を紹介しました。
融資を考える時、ブラックリストに登録されているかどうかを心配する人は、ぜひ各機関で情報開示を行ってみてください。