性別:男
シンクタンク、証券会社のリサーチ部門に在籍し、国内マクロ経済と債権市場のマーケットアナリストとして従事。
1996年に独立、97年にファイナンシャルプランナー資格を取得する。
以後、マネーライターとして、マネー誌や女性誌などに、カードローン、クレジットカードをはじめ、資産運用や投資などの記事を執筆。
三井住友銀行カードローンの最低返済額と返済計画のすすめ
「毎月の返済額はいくらになるんだろう?」
カードローンで借り入れる前には最低返済額が必ず気になりますよね。
最低返済額が高いと返済が厳しくなりますし、「なるべくなら金額が低いところで」とは誰しも思うところです。
では、三井住友銀行カードローンの場合、最低返済額はどのように決まるのでしょうか?
今回はそんな疑問を解明しつつ、最低返済額に頼り過ぎないように返済をしていくことをおすすめしています。
三井住友銀行カードローンの最低返済額はどう決まる?
残高が多いほど最低返済額も大きくなり、残高が少ないほど最低返済額が減っていくんですね。
つまり、借入残高と最低返済額は比例しているわけです。
それでは、三井住友銀行カードローンの最低返済額が借入れ額ごとに、どう変化していくのか具体的に見て行きましょう。
三井住友銀行カードローンの最低返済額一覧
2,000円以上50万円以下:10万円以下2,000円 10万円ごとに2000円追加
50万円超 300万円以下:60万円以下11,000円 10万円ごとに1,000円追加
300万円超 500万円以下:350万円以下40,000円 50万円ごとに5,000円追加
以降は、100万円ごとに5,000円ずつ増えていき、最高だと借入額800万円で70,000円になります。
借入残高が2,000円未満の場合の最低返済額は?
2,000円未満の場合、「借入残高+利息の合計(2,000円が上限)」が最低返済額になります。
例えば、金利14.5%で借入残高1,000円を残して30日間借り入れているとしましょう。
カードローンの利息は日割りでつきますので、金利は以下のようになります。
1,000円×14.5%÷365×30日=11円
これに借入残高である1,000円を足した額が最低返済額になります。
1,000円+11円=1,011円
残高1,000円、金利14.5%で30日借り入れている場合であれば、返済額は1,011円になるというわけです。
借入残高が2,000円未満の場合、そこで一度完済ということになるのですから、最低返済額というより、たんに返済額と言ったほうがいいかもしれませんね。
ギリギリ2,000円を割っている場合には本当に端数が残ってしまうこともありますが、基本的には残高が2,000円未満ならば残り全てを次回に返済してしまう、という認識でよいでしょう。
良いことだけじゃない!最低返済額の落とし穴
しかし、楽な面ばかりに目を奪われてはいけません。
最低返済額が低いと一見メリットしかないように思えますが、そこには思わぬ落とし穴が存在しているのです。
最低返済額が低いと残高がなかなか減らない
最低返済額が低いことは、借入残高の減りが少ないということを意味します。
カードローン返済額は、元金(利息を含まない返済額)と利息を支払います。
返済額が1万円なら、元金6,000円+利息4,000円というような感じに、それぞれに割り当てられるようになっているんですね。
借入残高は元金の返済によって減っていきます。
つまり、この場合ですと1万円返済しても残高は6,000円しか減らないわけです。
最低返済額が少ないと元金を支払う額も少なくなってしまい、「いっこうに借入残高が減らない……」という事態にもなってしまいかねません。
利息を支払う回数が増加する
カードローンの借入残高が減らないということは、返済期間が長くなることも意味します。
返済回数も多くなるので、利息を支払う回数も必然的に多くなります。
カードローンの利息は毎日加算されていきますので、返済期間が長引くほど、どんどん利息が積み重なっていきます。
結果として、最終的な合計返済額が大きくなってしまうんです。
三井住友銀行カードローンの最低返済額はやや高め
先ほど三井住友銀行カードローンにおいての最低返済額をご案内しました。
残高が1万円以下の場合を除き、最低で10,000円という設定は、同じ返済方式を採用しているカードローンを比較すると、やや高めの設定になっています。
他社カードローンでは、1,000円や2,000円といった設定がされている商品もあります。
比較的高い設定と言っても、三井住友銀行カードローンにおいても最低返済額のみで返済を続けることはおすすめできることではありません。
三井住友銀行カードローンでも一括・繰上返済がおすすめ!
そのため、多めに返済しても全然かまわないわけです。
ずっと最低返済額で返済しているとなかなか完済できないため、むしろ多めに返済したほうがオススメです。
そこで以下の2つの返済方法を紹介します。
一括返済や繰上げ返済をすれば利息を大幅にダウンできる!
一括返済とは、その名のとおりカードローンの借入残高を一度に返済してしまう方法です。
繰上返済は、最低返済額よりも多めに返済する方法です。
どちらも返済期間を短くできますので利息を大幅に軽減することが可能になります。
例えば60万円を14.5%で2年借り入れると、利息は94,778円で返済合計694,778円になります。
これを1年後に一括返済してしまえば利息は48,156円、半年後なら25,625円でいいんですね。
同様に繰上返済を行った場合にも、借入残高が早く減っていくため、返済期間も短くなり、利息も減っていきます。
最低返済額はあくまで最低の返済額ですので、余裕のあるときには、一括返済か繰上げ返済してしまうのがオススメですよ!
最低返済額にとらわれず賢く三井住友銀行カードローンを使おう
最低返済額は低ければ毎月の返済額が楽になりますが、そればかりに目を奪われないようにしなくてはいけません。
毎月の返済額が少ないと返済がなかなか終わらないからです。
三井住友銀行カードローンは、最低返済額が比較的高めとは言え、油断は禁物です。
余裕がある時の繰上返済、まとまってお金ができたならば一括返済をしていくことを心がけましょう。